組織
■会長
吉元 一彦
■理事長
本村 強
■理事
林 一豊 ・ 近藤 信也 ・ 今井 孝二 ・ 麻野 元 ・ 野中 唯行 ・ 川口 慎平
■顧問
中村 泰二郎 ・ 西村 若菜
■競技審判委員長
濱永 龍之介
■競技審判委員
野口 進之介・ 原田 賢治 ・ 竹ノ内 亜衣 ・ 大石 高徳 ・ 田口 聖子 ・ 梅本 修平
藤崎 慎司 ・ 立石 由香
■事務局長
■監査
松本 憲治 ・ 川口 裕之
はじめに 21世紀に入り、デジタル情報化路線を突き進む日本。たしかに私たちの生活は便利になりましたが、 その弊害が見られることも事実です。外で遊ぶことを忘れ、TVゲームに興じる子供たち。 メル友しか”ともだち”がいない若者。ついに100万人を突破した”ひきこもり”の生徒達。 深刻化するいじめ。すぐ” キレル”少年たち。体を動かす事の楽しさ、思い切り汗を流すことの 快感を忘れてしまった子供達や青少年が増加の一途を辿っているという事実はこうした問題と決して 無関係ではありません。体と心のバランスが崩れると、さまざまな問題を生じるからです。 実際、青少年の体力は低下し続けており、部活に加わる高校生もこの10年で23%も減少しています。 文部科学省が健康教育の一環として「新たな心と体の健康問題への対応」を重視し、スポーツの 充実に力をいれているのもその為です。スポーツといえば従来は水泳、野球、バレーボール等に 代表される学校体育やその延長線上にある競技スポーツや団体スポーツが中心でした。 こうした学校体育の意義は軽んじられるべきではありませんが、 しらけムードの中でスポーツ離れが進む今日の児童・青少年の心理を考えると、従来の学校体育の 概念や、勝ち負けを競う競技スポーツ・団体スポーツの概念を超え競技性よりも体感性を楽しめる 《新たなスポーツの概念》が不可欠の要素になります。 ウェイクボードはこうした条件を全て満たしています。 しかも単なるスポーツの域を超え一つのカルチャーとなっている新ジャンルのスポーツです。 10代〜20代〜30代を中心に行動派の若者達の間で熱狂的な人気を集めているのもその為です。 私たち九州ウェイクボード協会(9wake)は、日本における唯一の公認団体:日本ウェイクボード協会 (JWBA)の元、一貫してこうしたウェイクボードの国民的普及促進を図ると共に青少年の健全な育成や 環境への貢献を目指して活動してまいりました。ありあまるモノと氾濫する情報の中で育った現代の 青少年には、押しつけの人間形成は通用しなくなりつつあります。共感できるウェイクボードを通じて 自然とのふれあいや人間関係構築の機会を提供することは、従来の家庭教育や学校教育を補完する 21世紀にふさわしい第三の道となると私たちは信じています。
<ウェイクボードとは> アメリカ生まれのニューカルチャー・スポーツ 本場アメリカでもまだ36歳、日本では当年32歳の「ウェイクボード」は、若者のカルチャーや ライフスタイルと密接に結びついたまったく新しいジャンルのスポーツ。1984年、アメリ力西海岸で「サーフボードをボートで引っ張ったら」と言う素朴な発想からウェイクボードは誕生しました。 その後 “ 遊び ” から “ 競技 ” へと発展し、90年に第1回ワールドカップがハワイで、また、 今年8月にはアメリカのリノで17回目のワールドチャンピオンシップが開催。ウェイクボードの メーカーも数百社を数え関連企業にはnike、アルパイン、SONY等も参入してきています。 相次ぐ専門誌の創刊やTV放映などと相俟って今では、“ ニューカルチャー・スポーツ ” として 世界的なムーブメントを起こしています。 国内では、1988年、弘田登志雄氏が渡米し、元世界チャンピオンのエリック・ペレッツらと共に 練習を重ね、1989年に日本に持ち帰ったのが始まりてす。 その後、ウォ一タークラフトでも 手軽にできることから日本全国に普及し、現在国内のウェイクボード人口は53万人を超えています。 しかし、残念ながら、ウェイクボード人口は増えたものの、ウェイクボードを安全に楽しく行える ゲレンデが不足している事が、ウェイクボードの発展にブレーキをかけており、インフラ整備が 必要不可欠となっ ています。日本では当初「ウォーターボード」とか「スキーボード」と 呼ばれていましたが、1995年世界共通名称の「ウェイクボード」に統一されました。 ウェイクとはボートの走行時にできる引き波を指し、その引き波をジヤンプ台にエアリアルを する事から「ウェイクボード」と呼ばれています。
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自己表現を重視するウェイクボード競技 |
現在、世界で主流の競技方法は“エキスプレッション・セッション”競技が中心で、 約400mのコースを1往復し、選手は2回のパス中にトリックを行い、印象や組立て、 完成度のスタイルポイントで勝敗を争う競技です。最近ではジャンプ台やスライダーなどの障害物を 浮かべ、決められたコース内でパフォーマンスを行う競技もポピュラーになってきました。 |
競技内容は年々進化を続けていますが、基本的には現在若者に人気のあるアクティブで |
スタイリッシユな競技者の個性やセンスを重視する方向へ向かっており、ウェイクボードも確実に |
自己表現(スタイル)ヘの評価が主流となっています。 |
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ウェイクボードの魅力の秘密 |
従来の競技スポーツや団体スポーツとは価値観も楽しみ方も異なります。 |
単に勝ち負けを競うのではなく、スタイル(格好良さ)を競う。そして、一人ひとりが体感性を楽しむ。 |
だからこそ特に若者に人気なのです。 |
やる楽しみ:トーイングボートに牽引されながら自在に滑る。水しぶきを上げ、風を切る爽快感。 しかし、なんといってもウェイクボードの醍醐味は宙を舞うエアリアルにあります。 |
ボートの引き波を利用して空中に飛び出し、ボードをグラブしたり、回転するエアリアルトリック、 |
さらには空中で縦に回転し、横方向へひねりを加えた3Dトリックなど、一度体験したら虜になる 異次元の快感です。しかも、初心者でも5分程度の練習で簡単に立つことができ、十分楽しめます。 |
また、少々無理をして転倒しても、水上なので大きな怪我がほとんどないのも魅力の一つです。 |
さらに水上スキーよりはるかに低速(時速24〜32km)でトーイングするため、 |
女性や子供などの参加も多く、誰もが楽しめるスポーツです。 観る楽しみ:ウェイクボードは基本的には自分で楽しむスポーツですが、観客をも魅了し、 存分に楽しませてくれます。5〜6mにも達する高いトリックや派手なエアリアルなどは、 |
ウェイクボードを知らない観客にも十分に堪能してもらえます。 |
9Wake の活動理念 |
自然環境と共存しながら、明るく健康的なスポ一ツとしてのウェイクボードの国民的普及・ 認知を図る。そのためには、ウェイクボードそのものの育成よりも、むしろウェイクボードを |
通じた青少年育成や環境への貢献等を本旨とする。徹底したユーザーの視点に立ち、楽しむ為の ルールやモラルを自然に身につけていくプロセスを基本とする。楽しいことには人が集まり、 楽しいことは継続する。それらがあくまで結果として物販やサービスといった経済効果を生む。 |
その為、売ることからの発想ではなく、ユーザーが楽しめる情報と環境を提供していくことから |
始める。有り余るモノと氾濫する情報の中で育った現代の青少年にはおざなりの教育方法や |
押しつけの人間形成はもはや通用しなくなりつつある。 |
個性/自己表現の場を模索する彼らが抵抗なく共感できるウェイクボードを通じて自然との |
ふれあいや人間関係構築の機会を提供する事は、従来の家庭教育や学校教育を補完する21世紀に ふさわしい新たな第三の道となる。ウェイクボードの楽しさをたくさんの人に伝えたい! |
そして、ウェイクボードの「楽しさ」と「かっこよさ」の中から21世紀型の新しいカルチャーや |
人間を創造して行くためのニュージェネレーション世代の為の”X-nation”への実現。 |
X-nation 〜Reset〜とは |
1. 「夢と希望」を持ち自分の将来をイメージできる個性的な人間の育成。 |
2. 「与えられる時代」から「自分達で創る」時代への変革。 |
3. 「楽しむためには」という自由な発想の中から全ての活動が始まる。 |
4. 活動を前進するために起こる失敗は失敗ではなく、自分自身の心の中にある限界であり、 それはゴールへの通過点である。そして、イメージ出来る事は必ず実現する。 |
5. ユーザーによって創られる、ユーザーの為の「本物の楽しさ」を伝えられる21世紀型の協会の創造。 |
6. ウェイクボードに関わる様々な分野の企業や人が、役割分担をして「譲り合い」「協力」 することが「発展=公の利益」につながり、それが「自分達の目的の達成」につながる。 |
7. 自然や人や生き物、全ての物を愛する気持ちを持つことが大切である。 |
ウェイクボードを通じた青少年育成活動 |
やってみたい、と思っている若者に体験のチャンスを! |
「やったことないけど、一度やってみたい」 — そう思う中高生や20代の若者に対し、 プロのウェイクボーダーが直接手ほどきをするセッションを開催します。セッションでは、 |
ウェイクボードの魅力だけでなく、一つの夢を実現しようとする生き方を実感してもらい、 |
また、マリンレジャーでのマナーや協調・譲り合いの精神をメッセージとして伝えていきます。 |
「自分さえよければ」という現在の日本人の意識を変えていくことが今日の社会状況を改善する 最良の方法であり、また、世界に通用する「夢と希望を持った」青少年の育成につながる、 |
と私たちは確信しています。 |
《参考:アメリカでの事例》 |
カッコイイと思う大人なら話を聞く10代の子どもたち 米プロスケート・ボーダーのカリスマ的存在であるトニー・ホークは、全米各地のスケートパークで |
地元の子供たちと一緒に滑るセッションを通じてスケートボードの啓蒙活動を展開。 子供たちにとっては憧れのカッコいい存在だけに、彼がモラルや自分の生き方について語っても |
熱心に耳を傾けます。 |
ウェイクボードを通じた環境活動 |
イベントを通じて、環境保護を訴える |
ウェイクボードを通じて「水と親しみ、自然環境を守ることの大切さ」を訴求する親子参加型の イベントを開催します。 既に大会開催時に実施しているフィールド・セービングパーティ (皆でゴミ拾いをしてビーチや河川敷の清掃を行う)も継続展開します。 |
こうしたイベントを通じ自分達の手で環境を守っていかないといけないという意識を芽生えさせます。 |
水に浸かった者にしか分からない水質体感調査人が普段入らないような川に入るウェイクボーダー達。 水を飲んで水質汚染を身をもって体感すると自ずと自然環境を大事にしようという意識に繋がります。 |
そうした当事者たちの協力を仰いで、川や湖の水質調査を実施し、データベース化していきたい。 |